外国人旅行客から思うこと
◇予期せぬ出来事
訪日外国人の数が4,000万人を超えたというニュースを耳にしました。まさに世界的日本ブームです。この現象は民家ホテル「金ノ三寸」を会館を決めるモチベーションの大きな理由の一つです。思い出せばホテル開業を決心したころ約8年前、訪日外国人が増えることに関し「東京オリンピック」「大阪万博」開催が大きな追い風となることに何の疑問もありませんでした。ところがどっこいそうは問屋が卸してはくれずコロナ感染拡大による渡航の自粛が4年近く続き大きく遠回りをすることを余儀なくされました。コロナ感染による自粛が緩和され、これからというときには北陸は能登半島地震に見舞われ能登半島という大きな観光拠点が甚大な被害を受け観光地としての機能を奪われました。このことが多くのツアーの皆様の観光コースから能登のみならず北陸地方を奪うことになりました。能登の皆様のことを思うと不謹慎なことですがたくさんの予約がキャンセルとなり途方に暮れたことを思い出します。
◇オーバーツーリズム
まさに紆余曲折を経て今日は多くの観光地が海外からの観光客でにぎわい、たくさんのところで加熱しすぎによるオーバーツーリズムが社会問題となりつつあります。皮肉なことですがインバウンド需要を増やし外貨獲得に力を入れる政府の方針が招いた副作用ともいえる現象です。問題の多くはマナーの悪さや決まり事を無視したことからの近隣の住民からの苦情(騒音、ごみの増加、プライバシー侵害)、交通問題、公共の施設や文化財の損傷などですが観光客だけにその責任があるともいえないのではないかと思っています。そもそも風土習慣の異なるところからの観光客を受け入れているわけでそれら観光客に対して何もしないですんなり日本の習慣を理解し受け入れることを期待するのはナンセンスなところもあるのではないでしょうか。故意によるものは論外ですがそのつもりがないいわゆる悪気のないマナー違反もたくさんあるはずです。
◇民家ホテル「金ノ三寸」
民家ホテル「金ノ三寸」でも最近は海外のお客様が大変に多くなってまいりました。アジア、欧米、オーストラリアとかなり広範囲からのお客様をお迎えしております。海外のお客様の特徴としてはご連泊されることが多いということと比較的ゆっくりとされることが多いということがあります。お昼ごろから行動開始されて一日一か所を巡られてお帰りになられるといったスタイルがよくあります。そんなお客様には金屋町そして「金ノ三寸」は静かでゆっくりできると高く評価いただいております。ありがたいことです。
そのほとんどのお客様のお帰りの後のホテルのお部屋が大変に理路整然と整理整頓されています。これには正直大変な驚きをもってみています。ベットはきれいにリメイクされお部屋着はきれいにたたまれ使用されたものが使用前の状態にしておかれてあることもよくあります。その理由は人それぞれでしょう。理由をお聞きしたこともございませんがこう考えております。訪日に際し日本もっと言えば日本人はマナーの良い国ということを情報としてもって来られているのではないでしょうか。もしかしたら帰るときの整理整頓もマナーと考えて「郷に入れば郷に従う」を意識した結果の行動ではないかと思っています。その見解があっていたとすると海外のお客様の行動も変える日本人に対する世界の人の考え方はすごいと感心します。
◇思うところ
日本に来られる海外観光客の皆様のお一人お一人の意識は決して先に述べたオーバーツーリズムを平気で引き起こすほど悪いわけではないのでしょうが集団のパワーが間違ったところへとミスリードするのかもしれません。だとするとこのオーバーツーリズムの対応の一つにはそういったすきを見せないしっかりとした対策、案内の徹底があるのかもしれません。
今や日本の観光業は海外観光客なしでは成り立ちません。その旅行がよかったかどうかは最後は人と人の関係性がどうだったかで決まると思っています。お互いが認め合うところにこそまた訪れたいと思う場所があるのだと思います。
★ここではお客様にきれいにして帰ってほしいことをお願いしているわけではございませんし、それがマナーだと申しているわけでもございません。そのままでお帰りいただくことが本来の姿です。 一読いただいた皆様に間違って伝わっていないことを切にお祈りします。



