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高岡発家具ブランド
2023.1.15 up

高岡銅器は高岡で製作された銅製品のこと言いますが高岡では多くの金属を扱うことから                                                                                                                                                                          業界という意味では多種の金属を含めたもので高岡銅器と呼ぶ場合もあります。これまでの高岡銅器の商品開発は以下の2点が主流でした。

  • 縁起物(商売繁盛、祈願成就、無病息災等)に関するもの
  • 茶道、華道、香道等文化的な要素の強いものの道具

物つくりを取り巻く環境の変化は商品開発のベクトルの変更を余儀なくしました。

高岡銅器にも家具ブランドがあることをご存じですか?「KANAYA」ブランドは高岡銅器の技術を用いて作られる家具ブランドです。従来の高岡銅器の発想では生まれなかったであろうこのブランドは高岡銅器では珍しい家具に特化したブランドです。KANAYAは高岡銅器協同組合の有志が集まって新しい販路の開拓を模索して立ち上げた金屋町にあるブランドです。高岡銅器協同組合とは高岡銅器に従事する企業で卸業を主たる業務とする企業が集まってつくられた組合です。家具といえば木といったイメージが強い中で金属の特性をうまく利用して異素材を組み合わせることでテーブルやコートハンガー、靴ベラなど洗練された家具小物を世界で活躍するデザイナ―の協力のもと高岡にて製作して世界に販売しています。

金ノ三寸では月、八それぞれに靴ベラ、コートハンガー、傘立て、サイドテーブルの4種類を「KANAYA」ブランドにて揃えており金ノ三寸の雰囲気ととても調和しておりお客様の評価も上々です。

今から「KANAYA」ショップまで出向きショップをご案内します。

ホテルを出て石畳通りを北東方向に向かって歩くと中ほどにおしゃれな暖簾とさまの子の奥からのほんのりとした明かりが見えてきます。ちょっとのぞきたくなる佇まいが「KANAYA」ショップです。暖簾をくぐってみます。

一歩中に入ると最初に目に飛び込んできたのはデザイナーが紹介された大きなボードです。

そのほとんどが世界で活躍する著名なデザイナーです。聞くところによればこのブランドの立ち上げには現在富山県総合デザインセンターの所長を務めておられる桐山登士樹氏も関係があり桐山氏とのつながりからの参画だそうです。

桐山登士樹:株式会社TRUNKディレクター

    国内外の展覧会のプロデュ―スやデザイン情報サイトの立ち上げなどにかかわる。

    富山県総合デザインセンター所長、

    富山県美術館副館長

主なデザイナーは以下となっております。

 紺野弘通:スウエーデンウメオ大学でデザインを学び2002年ロンドンで独立。

      2008年には東京でデザインスタジオを開設しフィリツ、ハンセンや

      ジョージ、ジャンセンなど北欧ブランドを中心にプロジェクトを行う。

 小林幹也;武蔵野美術大学卒 MIKIYA KOBAYASHI design設立

      家具、プロダクトからインテリアデザインまで暮らしにかかわるデザインに

      幅ひろくかかわり国内外の企業とプロジェクトを手掛ける。

どれもがスタイリッシュで素敵です。こんな家具に囲まれた生活は憧れますね。

いくつかご紹介します。

紺野弘通氏のデザインから生まれたフロアランプ

 照明としての機能に個々のライフスタイルの中で実用的な機能を織り込んだ新しいライフスタイルのフロアランプ  です。ソファやベットの隣に置く読書灯として手元を照らすだけでなく、カップを置くテーブル、携帯電話などの小物、お菓子などを入れるボウルによってこの一台で楽しいと時をサポートしてくれます。また、お部屋のコーナーに置くことで暖かな雰囲気と奥行きを生むだけでなくテーブルに置かれた写真や花器などを照らし素敵な空間を演出してくれます。

小林幹也氏のデザインから生まれたコートハンガー

 アルミ鋳物と木材の一体感あるコートスタンドです。

 最低限の要素で構成され空間に圧迫感がない洗練されたデザインとなっています。

 このシリーズのウオールナット茶錆を金ノ三寸で使用しています。

そのほかテーブル周りの小物もたくさんそろっています。これらすべてが先ほど紹介したデザイナーがデザインしたものだそうです。

「KANAYA」の商品は明らかにこれまでの高岡銅器のイメージとは全くの異質なものとなっています。よって販売先も全くこれまでとは違うところだそうです。立ち上げ当初は販路が見つからず大変に苦労したとのことですが大手家具メーカとの取引が始まってからは少しずつ販路が広まってきたそうです。

さらには海外展示会にも出店しており海外販路の拡大にも尽力しているとのことで

販路拡大には海外販路の開拓はなくてはならないとのことでした。勉強になります。

そんな「KANAYA」が今、別事業として力を入れているのがワークショップです。産業観光といわれるいわゆる体験型の観光スポットの構築だそうです。スタッフに錫職人がいたことがこの事業の始まりだそうですがやわらかい錫の特性を生かし平面にカットした一枚の錫の板を木型に押し当てて成型してぐい飲みを作る体験をおこなっているそうです。予約制ですが空いていれば飛び入りも可能で時間は30分ほどでオリジナルのマイおちょこができるそうです。マイおちょこでホテルのバーで一献もいいかもしれませんね。難しい作業ではないので誰でも参加オッケーだそうです。

KANAYAショップには2階もあります。この建物は三協立山株式会社(創業時は三協アルミニウム工業株式会社)の創業者竹平政太郎氏が高岡銅器の着色を行っていた建物だそうです。それを受けこの建物2階を会社の経歴や開発商品の展示場として使われています。

三協立山株式会社:富山県高岡市に本社を置く建材、マテリアル、商業施設事業を行う

企業でアルミ建材の業界大手、国内シェア3位の会社です。

この企業が高岡から生まれた背景には高岡に高岡銅器という鋳物産業が礎としてあり鋳物技術が大いに生かされているそうです。高岡は鋳物とのかかわりが大変に深いことがよくわかります。

創業者、竹平政太郎氏の胸像が飾られています。

会社の歩みが掲載されています。昭和35年創業となっています。

自伝「無私大道」は多くの人が目を通した地元のベストセラーだそうです。

言葉自体は「先入観やとらわれ、計らいが全くない境地を自分のものにすることができれば、すべては根本の道、心理の大道にたどり着く」という茶道の言葉だそうですが明治から昭和の時代を生き抜き、高岡市を代表する会社を立ち上げた竹平政太郎氏の軌跡が描かれてあります。この内容は平成4に地元紙「北日本新聞」に連載された記事をまとめたもので当時はたくさんの人がこの記事を読むのを楽しみに新聞を開いたそうです。そこには本人の言葉はもちろん竹平政太郎氏を知る人たちのインタビューの様子も描かれており今でも同意できる内容が多く掲載されています。

結果を残した人の言葉には説得力があることと一長一短で成し遂げられたものではなく並々ならぬ努力がそこにあったのだということがたくさんの人の心に響いたのだと思います。

金ノ三寸 月の棟にも1冊置いてございます。是非一度手に取ってご覧ください。

KANAYAは家具という高岡銅器の新しい可能性を引き出したブランドといえます。金属は見せ方を間違うことがなければ高級感が生かされより上質な生活を提案できます。KANAYAの商品はそれを可能にするものが多くてどれもが魅了的です。高岡市金屋町から素敵な家具がたくさん生まれることに感激です。

KANAYA SHOP

   所在地:富山県高岡市金屋町2-5

   TEL :070⁻5630⁻9206

   営業時間:11:00~16:00

   休館日 :日、土、木、休日

KANAYA

     https://kanaya-t.jp/

   

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