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第2の観光地
2026.2.5 up

民家ホテル「金ノ三寸」のお客様

富山県高岡市金屋町は高岡銅器産業が始まった原点となるところです。その鋳物の町金屋町にある民家ホテル「金ノ三寸」は開業から6年を迎えました。

その間コロナ感染拡大による人の流れの制約、能登半島地震など観光産業にとっては甚大な影響を及ぼす出来事が頻繁に発生しホテルの運営を大きく揺らしました。それらを乗り越え?日本内外からの旅行客の皆様に来館いただけるようになりホテルとして機能しだしました。

現在もなくなってはいませんがそれまでの期間によくいただいたお話に「富裕層向けの旅行メニュー」としてのコンテンツとしての紹介の是非がありました。大変に光栄なお話で積極的に参加させていただいていますが正直なところ「富裕層」という言葉には大変な違和感もありました。民家ホテル「金ノ三寸」は一棟貸のホテル故、ホテル代金は通常のホテル代金と比較すると割高であり金属を意識した設え故、すこし高級感が感じられるという点からそのようなお話にお声掛けいただいていると想像されますが「富裕層」の定義が曖昧なうえ概ねその判断の背景に価格があると推定されることから民家ホテル「金ノ三寸」が目指すものとは少し波長が合わないと感じていました。あくまでもホテルが提供したいのは日々の生活とは違う非日常でありそれを作り出すのは金銭的な投資から得られるものばかりではなく、普段感じることのできない特別感すべてです。それを求めてこられる方であればだれでもが私たちのホテルのお客様でありターゲットでした。「富裕層」という言葉はなくなることはないとは思いますが民家ホテル「金ノ三寸」ではなじみのない言葉となっています。

観光地での特別感とは

では、特別感とはいかにして作り出せばいいのか。キーとなるのは「普段は見ることができない」「特別な人限定」といった限られた人だけが見ることができる、体験することができる、食べることができるといった内容であり、大切なのはこの地に特有とか唯一無二とか一期一会などと感じてもらえることではないかと考えます。そこに価値を見出し観光コンテンツとして打ち出すことでこそ地方の観光地や観光地として認可の薄いところは集客につながるのではないかと思います。ここに来ないと感じることができないことであり普段は感じられないことを特別に感じることができるとしたら、それは旅行の行き先の決定のモチベーションになるのではないかと思います。それは必ずしも高額なお金が必要とされるものとは限らずかえってその土地、その産業では日常であり当たり前とされるものであることのほうが一般です。旅行者にとっての特別感、非日常(関係する方たちにとっては当たり前で日常)はこれからの観光産業には大変重要なワードとなるはずです。

これからの観光地に求められるもの

旅行も個性の時代に入っています。そのスタイルは人それぞれといっても過言でありません。誰と行くかもスタイルを決める大きな要素となりますが旅行の目的は行き先を決定する大きな要素です。民家ホテル「金ノ三寸」にご来館のお客様は旅行スタイルという点でいうと王道ではなく特殊なスタイルといえるかもしれません。どちらかというとただの宿泊の場所としてのご滞在というよりはそこでの滞在を楽しみたいという方が多い気がします。お客様にとってご宿泊の日そのものが特別な日(結婚記念日、お誕生日など)でありその日を過ごすための場所としてのご来館は別としてその他の場合のホテルから得られる特別感や非日常感は民家ホテル「金ノ三寸」にとってはご来館を決定していただく大切な要因です。日々模索してまいります。

一方、地域としても観光地の分散化を図る意味でどこに特別感、非日常があるのかをしっかりと見極め観光地として押し出す努力をもっとスピード感をもってやる必要があります。時には先入観やこれまでの認識を改める勇気を持つことも必要です。著名な観光地は人でいっぱいでたくさんの旅行客が人疲れしている今、新たな観光地の発掘が急務です。第2の観光地として認可されるか否かは特別感、非日常に特化した観光コンテンツを作り出せるかどうかにかかっているのかと思います。

★民家ホテル「金ノ三寸」プロデュースにて以下体験、見学を用意しております

設えてある商品を作る職人の皆様をめぐるコース 

https://www.youtube.com/watch?v=&pp=ygUq5bel5aC06KaL5a2m44CA6auY5bKh6YqF5Zmo44CA6YeR44OO5LiJ5a43fJorctEJQ -42AYJ

ホテルの設えを制作した伝統工芸士と呼ばれる職人の匠の技が学べるワークショップ

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