小路に名前がついた
民家ホテル「金ノ三寸」(以下ホテル)がある金屋町の自治会メンバーで構成されている「金屋町まちづくり協議会」(以下協議会)が企画した小路プロジェクトが無事遂行され、9月22日にそのプロジェクトのフィナーレとなる除幕式が開催されました。小路につけられた名前が刻まれた銅製の銘板が設置となりました。
除幕式は金屋町を中心として開催された「ミラレ金屋町2024」のオープニングに合わせて開催され 衆議院議員 橘慶一郎氏 高岡市長 角田悠紀氏 金屋町自治会長 嶋田一成氏を来賓に迎え以下の協力者の参加の元、行われました。
・サインデザイン
高岡市デザイン・工芸センター 副所長 秋元宏氏
・サイン製作者
今井合金鋳造所 代表 今井一朗氏
・スポンサー
高岡信用金庫 常務理事 鍛治修
税理士法人ホライズン 代表社員税理士 高野智之氏
・命名者
片山学園中学校 2年 蓑 心香さん 「こねこのより路」
高岡市立高岡西部小学校 6年 高島叶羽君 「いもの小路」
金屋町は石畳の通りをメイン通りとする高岡銅器発祥の地です。国の重要建造物保存地区として認定を受け、その景観を保存していかなくてはいけない地域となっています。この石畳通りは確かに昔を感じさせる古風でノスタルジックな感じが残る素敵な通りだと思います。その通りに面してホテルがあります。この石畳通りにはそこから派生する小さな路が何本かありそれぞれにとても趣を感じることができます。
この小路のうち2本に着目して小路に名前を付けてもっと親しみを持ってもらい金屋町を1本の通りでなく広く面としてより認知していただくためにこの小路プロジェクトは企画されたそうです。今回対象となった小路は金屋町緑地公園横から石畳通りに通ずる約100メートルの小路と石畳通り中ほどにある赤いポスト横のお寺に通ずる約80メートルの小路です。
今回選ばれた小路は半世紀以上にわたりその風貌を変えることなくこの町に溶け込んでいますが普段は気に留められることもなくひっそりとしており通る人もほとんどいません
このプロジェクトを遂行するために求められる協力者として協議会が考えたのはデザイン担当 高岡市デザイン・工芸センター(行政)
製作担当 今井合金鋳造所(金屋町の鋳物師) 命名者 金屋町にゆかりのある中学生以下のお子様 スポンサー 高岡市内の企業様として依頼、募集を行いました。広い範囲の人とかかわることで小さな事業を大きく見てもらうことも視野に入れたそうです。
2024年6月に名前とスポンサーが確定しそれを踏まえて製作に入り同年9月に完成となりました。
決定した名前およびスポンサー企業は以下となりました。
小路① 名前 :こねこのより路
命名者 :片山学園中学校 2年 蓑 心香さん
スポンサー:高岡信用金庫
小路② 名前 :いもの小路
命名者 :高岡市立高岡西部小学校 6年 高島叶羽君
スポンサー:税理士法人 ホライゾン
除幕式はこの4名と製作にかかわっていただいた高岡市デザイン・工芸センターさんと鋳物師 今井合金鋳造所さんをお迎えして執り行われました。
小路1除幕
小路2除幕
開始前までは土砂降りの雨が降っていたのですが開始のころには奇跡的に雨も上がり無事除幕ができたことを考えるとこのプロジェクトには何かしら未知の力が働いているのではないかと思ってしまいます。
石畳に真新しい銅製の銘板が2つ設置されました。是非ご覧いただき小路を歩いてみてください。
小路に名前が付いたことが願わくはきっかけとなり金屋町をもっとたくさんの人に認知してもらえる一つのきっかけになるといいですね。今は小さな一歩ですが振り返った時これが大きな一歩の始まりだったといえるくらい大きく膨らんでいくことを心から願っています。
関係者並んで記念撮影